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植田佑樹先生(神経班)の論文がBrain and Developmentに掲載されました!

植田佑樹先生(神経班)の論文がBrain and Developmentに掲載されました。

Ueda Y, Egawa K, Kawamura K, Ochi N, Goto T, Kimura S, Narugami M, Nakakubo S, Nakajima M, Manabe A, Shiraishi H.
Nusinersen induces detectable changes in compound motor action potential response in spinal muscular atrophy type 1 patients with severe impairment of motor function.
Brain Dev. 2023 Dec 15:S0387-7604(23)00192-4. doi: 10.1016/j.braindev.2023.12.001. Epub ahead of print.
PMID: 38103972.
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著者からのひとこと:
進行性の運動ニューロン障害である脊髄性筋萎縮症に対する核酸医薬、ヌシネルセン(スピンラザ®️)の、発症遠隔期で運動障害が進行した患者さんへ効果を後方視的に検討した報告です。動きの改善としてはごくわずかではあるのですが、自然歴では認め難い運動機能の改善があり、経時的に行った神経伝導検査で、当初は検出されなかった複合筋活動電位が、治療継続するうちに波形が視認できるレベルに導出されたことを報告しました。微細な改善であってもコミュニケーションがよりスムーズになる臨床的意義がありこれらの患者さんでは核酸医薬を継続していますが、今回の研究で客観的指標としてもその効果を示すことができたと考えています。

植田先生、おめでとうございます!