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3/13 集談会(植田 育也 先生)のご案内

第163回 特別集談会

2023年3月13日(月) 18:00- Web(Cisco Webex)

『命のバトン~小児脳死下臓器提供の経験』

埼玉県立小児医療センター 小児救命救急センター長
植田 育也 先生

 小児終末期医療について考えるために参照できるガイドラインは2つある。一つは2012年に日本小児科学会が上梓した「重篤な疾患を持つ子どもの医療をめぐる話し合いのガイドライン」である。ここでは、「子どもの最善の利益」に基づいて治療方針を決定すべきと明記されている。「子どもの最善の利益」とは、家族の希望ではなく、主治医の意向でもない。まずは家族に正確で偏りのない情報提供が行われた上で、診療・看護にあたる医療者のチームが診療方針について提案を行い、家族と意思を共有することが重要である 。 もう一つは2014年に日本集中治療医学会・日本救急医学会・日本循環器学会が世に出した「救急・集中治療における終末期医療に関する提言」である。これは小児科学会のガイドラインとは性質を異にしている。診療上の終末期を具体的に定義し、終末期と判断された場合には家族に充分な説明を行なって看取る方向性が記されている。
 この2つのガイドラインを読み解いた上で、小児の脳死と臓器提供について、自験例を交えながら解説する。

参加方法については こちら をご覧ください