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佐々木大輔先生の論文がScientific Reportsに掲載され、北大からプレスリリースされました!

循環器班佐々木大輔先生の論文がScientific Reportsに掲載されました。

北大のプレスリリースはこちらです


Transplantation of MITO cells, mitochondria activated cardiac progenitor cells, to the ischemic myocardium of mouse enhances the therapeutic effect

Daisuke Sasaki, Jiro Abe, Atsuhito Takeda, Hideyoshi Harashima and Yuma Yamada
Scientific Reports (2022 Mar 22;12(1):4344.)
PMID: 35318358
DOI: 10.1038/s41598-022-08583-5
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筆頭著者からの一言:北海道大学小児科循環器班は北海道大学薬学研究院薬剤分子設計学教室(原島研)の山田勇磨准教授とともにミトコンドリア病の治療に関わる研究共同研究をおこなっております。山田先生との共同研究を開始するにあたり、阿部二郎先生(現:ケンブリッジ大学留学中)が2015年から2年間、薬学部に留学し大きな功績を残しておりました。私は、それに続く形で2017年から2年半の予定で山田勇磨准教授のもとに留学させていただいています。
その留学および共同研究として、ミトコンドリアを活性化した移植用細胞(MITO cell)の製造に成功し,心筋虚血再灌流モデルマウスを用いた細胞移植療法の検証実験を行いました。その成果として「ミトコンドリア活性化細胞(MITO cell)」が心疾患を対象とした細胞移植療法において良好な治療成績を示すことを、この度報告させていただきました。この報告は、薬学部薬剤分子設計学教室の持つドラックデリバリーシステム(DDS)技術と北大小児科の臨床力とが強く結びついた成果と考えております。本研究は、ミトコンドリアDDSの臨床応用に向けた大きな第一歩であり、現在進行中のヒト心筋前駆細胞を用いた臨床研究をさらに加速させるものと考えています。

佐々木大輔先生おめでとうございます!